2013年12月2日月曜日

夏合宿④ 穂高岳山荘 石畳の中庭


夏合宿③の続き

連続した梯子を無事に下り終え、みんなでハグのようなハイタッチ。
今日こそ誰かが怪我をするんじゃないか。石を落してしまったらどうしよう!!。と、緊張しっぱなしの状態からやっと解放されて、うるっと来てしまう。



穂高岳山荘で幕営の手続きを済ませ、山荘前のテラスで夕飯作りをはじめる。
メニューは ツナと塩昆布のパスタ と わかめスープでした。



この綺麗に敷き詰められた石畳!
巨石で作られたテーブルは使いやすくて、快適なディナータイムです。



ご飯を食べていると、男性からの熱い視線を感じる。。

挨拶をして、元女子大のワンダーフォーゲル部ということをつげると、今のワンゲル事情について詳しく聞かれました。
なんとその方は穂高岳山荘の前社長の今田英雄さん!!

この日歩いてきた重太郎新道の重太郎さんは英雄さんのお父さんという事で、私たちのなかで憧れのアイドルとなっていた紀美子平の紀美子さんのお話を伺いました。
山行中みんなで安心して休憩をとることができた紀美子平。
そんな憩いのポイントに娘の名前を付けるなんて、素敵です。

穂高岳山荘の歴史や、現在の社長さんのお話、取材で訪れる山モデルの裏話、華奢に見えるが、酒も強くて根性もある!!なんて話を聞き、かなり盛り上がりました。

本や雑誌で山の歴史を知ることはよくあることだけど、歴史に関わってきた人から直接話を聞く機会ってあまりありません。
いつもより近くに、リアルに、山を感じることができたように思います。感動しました。




今年はちょうど、穂高岳山荘が出来て90年ということで、
穂高岳山荘の歴史を知ることができるDVDと90周年記念の可愛いグッツをいただきました。
このオレンジの袋、毎回の山行で大活躍しています。



穂高岳山荘をバックに記念撮影。




今田さんが真面目な顔して、
はい、バター―――。

と言うので、不意を突かれて爆笑。
良い写真になりました♪




日の入りの時間だったので、
穂高岳山荘の中庭のテラスで夕日を見せてもらいました。
まさに特等席!




みんなで並んで日の入り観賞。



石垣の高さが丁度あごの高さで、気が付くとみんなして石垣に顎を乗せていた。

「いい高さだな、あごを置くことを想定してこの高さにしたのかもな。」
なんて今田さんが言っていました。

穂高岳山荘で日の入りを眺める際は、ぜひこの図で。







山荘のバックヤードも案内していただきました。

また、今田さんのユーモアたっぷりのお話を聞きに穂高岳山荘へ行きたいです。

縁って面白いな。と思う素敵な出来事でした。




夏合宿③ 岳沢小屋から前穂高、奥穂高そして穂高岳山荘へ


更新が遅れてしまいました。雪が降る前に夏の記事を書き終えたいところです!!



夏合宿②の続き。

岳沢小屋のテンバにて。
ダンロップの6人用テントに、6人ぎゅうぎゅうになって並んで寝ました。
肩まわりがちょっと狭いけど暖かいです。






リーダーの「起床!!」の声で目を覚ます。
食当係はすぐに朝食と昼食の準備を始めます。その他の人はテントの撤収作業。

雲もなく、空気が澄んでいて、ご飯を作りながら星を見ることが出来ました。


この日のメニューは朝ごはんがオムライス。昼ごはんが稲荷寿司の予定でしたが、稲荷寿司の方のお米がお粥のようになってしまったため
朝が稲荷寿司。昼はオムライスと変更になりました。

稲荷寿司の作り方は、十目ご飯の素を混ぜて炊いたお米に油揚げを乗せるだけ。
オムライスは、炊きたてのご飯にチキンライスの素を混ぜてその上に錦糸卵を乗せるだけ。


↓朝食を食べ終わり、岳沢小屋の水場へ行く様子。遠くの乗鞍岳まできれいに見えています。






朝の準備を済ませ、ザックのパッキングを厳しくチェック。

今日私たちが歩く 吊尾根 は 山岳ヘルメット着用推奨山域に指定されています。
防げるものは防ごうということで、ヘルメットを装着しての出発です。
みんな、なかなか似合っていましたよ。




重太郎新道で
男性一名にパーティーを抜いてもらっている途中、こぶし大ほどの石が一番後ろを歩くリーダーの鼻の先に落下しました。

リーダーは涼しそうな顔をしていたけど見ているこっちは、「っ!!!!!!」 こんな感じ。
頭に直撃していたら、ヘルメットを着用していても大きなたんこぶが出来ていたと思います。
落石の怖さを知りました。




 緊張の連続で、やっと紀美子平に到着。
合宿準備期間から山行中まで、私たちの会話にたびたび登場していた紀美子平。
たくさんの人が休憩スポットとして利用していて、すてきな所でした。

そんな紀美子平にザックを置いて。サブザックを背負い、前穂高岳へ登りました。




山頂から 堂々とそびえたつ奥穂高岳を目の前に、言葉を失いましたが、
常念岳や燕岳も見えて、お昼ご飯のオムライスもおいしくて、最高の前穂高岳登頂でした!

先輩から差し入れでいただいた、木の実のタルトは前穂高岳の頂上食としておいしくいただきました♪




紀美子平から始まる吊尾根は過度に緊張していたせいか、写真が↑この一枚しかありません。
後ろを歩く一回生の今にも泣きだしそうな、不安そうな顔を見て、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。同時に絶対!全員で無事に下山!!と強く思ったのを覚えています。

幸い、調度いい具合に雲が景色を隠してくれたので、高度感を感じることはありませんでした。


やっとの思いで、奥穂高岳に到着です!!
標高3190m!!日本で三番目に高い山。



涸沢カールを眺めながら、すこし休憩。



はしごが連続する所もあるから最後まで気を抜かないで行きましょう。と、気を入れ直して
穂高岳山荘へ向かいました。


夏合宿④へつづく